この度プリマ楽器さんから「ピアのにおくと　すぐひけるん」を発売させていただくことになりました。

「ピアノにおくとすぐひけるん」は「一人でひけた！」という心を満たす教材です。
小さなお子さんは知っている歌を弾きたがります。だからと言って童謡の楽譜を出しても読むのを面倒がり「どうやってひくの」と鍵盤を押さえる位置を知りたがります。
その度に私は「ドレミ」と歌いながら鍵盤を指さしていました。でも一度に沢山はおぼえられません。せっかく弾きたいと思っているのに・・・
これが「すぐひけるん」を作るきっかけとなりました。

最初はページをめくりながら「ここからだよ」とこの教材の使い方（絵の描いてある所だけ矢印の順に弾く）を説明しながら弾かせてあげます。
子供たちにはあっという間に使い方を理解し一人で弾けるようになります。そして、何度か弾いているうちの教材がなくても弾けるようになっていきます。
レッスンの合間の息抜きとして、もう十分弾ける子も面白がって弾いてくれます。
体験に来られたお子さん、親御さんにもとても喜ばれます。
教材を家にもって帰ったお子さんが「おとうさんもひけた！」と喜んでいました。

「ピアノは大人が弾いても、赤ちゃんがたたいても、猫が足で踏んづけても「ド」は「ド」という音がでる。こんな楽な楽器はないよ」と大人の教室を始めたばかりの頃、ある方がおっしゃいました。ピアノは間違いなく弾いた音をだしてくれます。
だから、だれでも弾けるピアノが「すぐひけるん」です。

末筆ながら、とても変わった教材（？）を作ってしまったため、出版に際してご尽力いただいたプリマ楽器、小野田様、湯澤様はじめ多くの皆様には大変お世話になりました。
改めて御礼申し上げます。

大崎妙子